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一期一会

2008/09/16 Tue




★☆ 最後だとわかっていたなら ★☆

あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら、わたしは、もっとちゃんとカバーをかけて神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう…

あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら、わたしは、あなたを抱きしめてキスをして そしてまたもう一度呼び寄せて、抱きしめただろう…

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが、最後だとわかっていたら、わたしは、その一部始終をビデオにとって毎日繰り返し見ただろう…

確かに、いつも明日はやってくる…見過ごしたことも取り返せる やりまちがえたこともやり直す機会がいつも与えられている…

「あなたを愛している」と言うことはいつだってできるし「何か手伝おうか?」と声をかけることもいつだってできる…

でももし、それがわたしの勘違いで今日で全てが終わるとしたらわたしは、今日どんなにあなたを愛しているか伝えたい…

そして私達は、忘れないようにしたい…
若い人にも年老いた人にも、明日は誰にも約束されていないのだということを…

愛する人を抱きしめるのは今日が最後になるかもしれないことを…

明日が来るのを待っているなら今日でもいいはず…

もし明日がこないとしたら、あなたは今日を後悔するだろうから…
微笑みや抱擁やキスをするための、ほんのちょっとの時間を…どうして惜しんだのかと…

忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことを、どうして、してあげられなかったのかと…

だから今日、あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう。そして、その人を愛していること、いつでもいつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう…

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時をもとう…

そうすれば、もし明日が来ないとしてもあなたは今日を後悔しないだろうから…


***********  ***********



「一期一会」という言葉の由来について、加納真士氏「愛ダス・・・宇宙は愛に満ちている」は次のように書いていました。

茶は、戦国時代、合戦時には野営の陣でも点てられた。これから戦いに行く武将の殺伐とした心を抹茶でもてなすためだという。

「このお茶を飲んだ人はもう帰らないかもしれない」という思いが、送る方も送られる方にも暗黙の内にあり、それがなお一層お茶を受ける中に緊張とも永遠ともつかぬ時間を包含させたのである。

「一期一会」という、「この時をおいて他に逢う時なし」という言葉は、そこから来ている。






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ある愛の話~追憶~後編  ヘレン・P・ムロスラ著『こころのチキンスープ』  より

2008/09/13 Sat



 それから何年か経った。

 ある日、休暇から戻ると、両親がいつものように空港に迎えにきてくれていた。

車の中で、母がいつものように聞いてきた。

旅行先での天気はどうだったか、どんな経験をしてきたか、とかいった質問だ。

でも、私は両親の態度に何か不自然なものを感じた。

しばらくすると、母が促すように父を構目でちらっと見て言った。

「ほら、父さん。あのこと・・・」

父はゴホンとせき払いをした。

「マーク・エクランドの家族から、昨日の夜、電話があったよ」

「本当? ずいぶん久しぷりね。最後に手紙をもらってから、もう何年にもなるわね。マークは元気にしてた?」

 父は静かに言った。

「マークはね、ベトナムで戦死したそうだ。葬式は明日だ
そうだよ・・・・・ご両親がお前にも出席して欲しいって言ってたよ」

 それを聞いた瞬間、時間が止まったように感じた。四九四号線のどこを車で走っていたかさえ、今でもはっきり覚えている。


 翌日の葬儀で初めて見る軍の棺には、あのマークが横たわっていた。

じっと目を閉じた彼の顔はとてもハンサムで凛々しかった。

その彼に向かって、私は心の中で叫んでいた。

マーク、先生に何か言ってちょうだい。

世界中の粘着テープを用意して、あなたが話してくれるのを待ってるから。

お願い、昔みたいにおしゃべりをしてちょうだい」

教会はマークの友だちでいっばいだった。

チャックの妹が「戦死した兵士を天国へ送る歌」を歌った。

よりによって、この葬式の日に、どうして雨が降らなければならないのだろう?

墓地では、さらにその思いが強まった。

牧師のお祈りに続き、軍のしきたりにそって弔いのラッパの音が響き渡った。

一人ずつ棺に聖水を振りかけてお別れをした。

最後に私の番がやってきた。

そこへ、棺の付添いとして立っていた兵士が近寄って来た。

「失礼ですが、マークの数学の先生ですか?」

 私は棺を見つめたままうなずいた。

「マークから先生のことはよく聞いています」とだけ言うと、その兵隊は敬礼をして去っていった。


葬儀が終わると、クラスメートたちは会食のためにチャックの家に向かった。
そこでは、マークの両親が、私を待っていた。

「先生にぜひお見せしたいものがあります」と、ポケットから財布を出しながら父親が話しかけてきた。

「マークが死んだ時、身につけていたものです。先生なら、これが何かおわかりになると思います」。

そして財布の中から二つ折りになった紙を、破れないように丁寧に取り出した。

私には、それが何かすぐにわかった。

昔、クラスメート全員がマークのいいところを書き、さらに私が書き写したあのリストだった。

何度も何度もマークが手にとって読んだのだろう。

破れそうになったところを何か所もテープでつなぎ合わせてあった。

 マークの母親は、

「先生、ありがとうございます。ご覧のとおり、マークはこれを宝物にしていたんです」と話した。

 教え子たちがマークの両親と私のまわりに集まってきた。

チャックは、はずかしそうにほは笑み、こう言った。

「先生。僕、例のリストをまだ大事にとっているんですよ。
机の一番上の引き出しに入れています」

 ジョンの妻もその後をついで言った。

「私たちも結婚記念アルバムに入れています」

「私もやっばり持ってますよ、先生」とマリリンが続いた。

 やがて、ビッキーがハンドバッグから財布を取り出すと、中からすっかり古びて擦り切れた紙が現われた。

それを見せながら、彼女は目を大きく見開きまばたきもしないで言った。

「私も肌身離さず持ち歩いています。あのリストは、みんなにとってそれだけ大事なものだったんです」

 その言葉を聞いたときだった。

私はついにこらえきれなくなり、椅子に座り込んで泣き始めた。

死んだマークと、そのマークに二度と会うことのない友人たちのために、涙はとめどもなく流れ続けた。



ヘレン・P・ムロスラ著『こころのチキンスープ』
(訳:木村真理/土屋繁樹)






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ある愛の話~追憶~前編  ヘレン・P・ムロスラ著『こころのチキンスープ』  より

2008/09/12 Fri

 何年も前のこと、私はミネソタ州モーリス市にある私立セントーメリー学園で、三四人の小学三年生を教えていた。

子どもたちはみな可愛かったが、 中でもマーク・エクランドは特に記憶に焼きついている。

ハンサムな上に、いつも楽しくてしかたないといった様子をしていて、いたずらをしたときでさえ思わず楽しくなったものだ。

 ただ、マークはひどくおしやべりで、「授業中に勝手にしゃべってはいけません」と一日に何回も注意しなくてはならなかった。

 でも私が驚いたのは、叱られたときのマークの態度だった。

いつもまじめな顔になってこう言うのだった。

 「先生、注意してくれてありがとうございます。」

初めてそう言われたときは、どう受けとめたらいいものか戸惑ったが、いつも言われているうちに慣れてしまった。

 ある日、午前中の授業で、マークのおしゃべりがあまりひどいので、私はついに我慢できなくなった。

マークをにらむと、教師があまり言うべきではないことを言ってしまった。

 「マーク!あと一言でも何か言ったら、その忙しいロにテープを貼ってしまいますよ!」

 すると10秒もたたないうちに、チャックという子が言いつけた。

 「先生、マークがまたおしゃべりしました!」

マークの見張りを頼んだ覚えはないのに…。

でも、もういちどしゃべったら罰を与えるとみんなの前で言ってしまったのだから、そうするほかなかった。

 あの朝のことは今でも忘れない。

私は机の引き出しからもったいぶって粘着テープを取り出し、
一言も言わずに歩いて行くと、マークの口にテープでバツ印をつけた。

そして、教室の前の自分の席まで戻った。

 そこでどんな様子かと目をやると、マークは私にウィンクしてくるではないか!

思わず笑い出してしまった。

クラス中がワイワイと大騒ぎする中を、私は彼の机まで戻リ、
テープをはがし、肩をすくめた。

すると、開口一番マークは言ったのだった。

 「先生、注意してくれてありがとうございました」


 その年の終わりに、私は数学教師として同じ学校の中学部に移った。

それから何年かして、私の数学のクラスに再びマークがいるのを見つけた。

彼はますますハンサムになリ、あの誠実な態度は変わらないままだった。

中学三年ともなると、さすがのマークも技業をしっかり聞き始めた。

もう、昔のようなおしゃベりは姿を消していた。


 ある金曜日、マークのクラスで数学を教えていると何かがいつもと違っているのに気づいた。

その週に入ってから新しい学習に一生懸命とり組んできたのだが、生徒たちはこれに手こずり、、だんだんイライラしてきたのだろう。

お互いにとげとげしくなっているようすだった。

私はこのまま授業を続けるのをやめ、ここで一息いれることにした。

 そこで、二枚の紙に自分以外のクラスメート全員の名前を、少し間をおいて書くよう指示した。

そして、一人一人の友だちについて、
その人の持っているいいところを考えて書き込んでいくように言った。

結局、授業の残りの時間はこの作業で終わってしまった。

 でも、教室を出るとき、チャックは私ににっこりと笑いかけ、マークは

「先生、ありがとうございました。よい週末を」と言って、

できあがったリストを渡していった。


翌日の土曜日、私は一人一人の子どもについて他のクラスメートが書いたことを、別の紙に書き移していった。

月曜日になってそのリストをそれぞれの生徒たちに渡した。

中には、二ページにわたっているものもある。

もらったリストを読み始めると、子どもたちの顔に笑みが広がっていった。

そしてあちこちからこんな声があがった。

・「ほんと?・・・こんなこと書いてもらえるなんて信じられないわ」

・「ヘェーッ、僕のあんなとこがいいって言ってくれるのか」

・「僕って、結構好かれてたんだな-」

まもなく、生徒たちはリストのことを話題にしなくなった。

生徒たち同士で放課後話し合ったのだろうか? 

それとも両親に話したのだろうか?

でも、そんなことはどうでもいいことだった。

みんなが再び元気になり、心の平静を取り戻せたのだから。

生徒たちは私の元から飛び立っていった。

(続く)






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魂の約束

2008/09/06 Sat

この詩をご存知の方も多いと思われますが改めて紹介させていただきます。

醍醐千里氏は現在エッセイスト、詩人として活躍中。

この詩は彼女が20年間の教員生活を通して、子供たちに伝えてきた事をまとめたものです。

子供たちにも読めるように、仮名が振ってあるページも用意されていますので是非ご活用ください。



★2008年4月   SNB東京芸術祭にて詩「魂の約束」芸術祭奨励賞を受賞


http://www.geocities.jp/shicago3137/ 
詩とエッセイ~揺れるカーテンの下で

http://www.geocities.jp/shicago3137/yakusoku.html
「魂の約束」印刷用ページ


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「魂の約束」       醍醐千里


私たちは生まれるとき、神様から魂をいただきました。

みんなその魂を、自分の真ん中においています。


魂は磨けば磨くほど光ります。



漢字の練習を一生懸命しました。

魂は昨日より光ります。


電車でおじいさんに席をゆずりました。

魂は昨日より光ります。


弟におやつをあげました。

魂は昨日より光ります。


今日はごめんねが言えました。

魂は昨日より光ります。


あの人にありがとうが言えました。

魂は昨日より光ります。


努力をしたり、誰かや何かに優しくすることは

魂を磨きます。



けれど

努力をしたり、優しくすることだけではなく、

楽しいこと、うれしいことも、

魂を光らせることが分かりました。


友だちと楽しく大笑い。

魂は昨日より光ります。


誕生日のプレゼント。

魂は昨日より光ります。


楽しいことやうれしいことも魂を磨くと知って、

私はなんだかホッとしました。



ある日、そうじをさぼって友だちと遊びました。

友だちと楽しく大笑い。

けれどその日、自分の中の魂を見て驚きました。


あんなに楽しく笑ったあとだったのに、

魂は、光るどころかくもっているのです。



ある日、友だちからネックレスをもらいました。

お店から盗ってきたネックレスだと言います。

ほしかったものなので、

よく考えもせずにそれを受け取りました。

  
その夜、魂を見てみたら、その日もまた魂は、

昨日よりくもっていました。



ある日、一人が言いました。


ねぇ、あの子、はぶかない?

あっという間に、その子はひとりぼっちになりました。

私は、その子をひとりぼっちにさせる側にいました。

その輪の中で私には、急に仲間が増えました。

新しくできた仲間とともに、

おもしろおかしく過ごしました。


そんな日々を送る中、

私は久し振りに、自分の中の魂を見てみました。


私の魂は真っ黒になっていました。

私は、自分の魂の色を見て、

とてもおそろしくなりました。


楽しいこと、うれしいことの中にも、

魂をくもらせること、

魂を濁らせることもあると分かりました。



楽しいこと、うれしいことには、

2種類あると分かったので、

これからは、

気をつけていかなければならないと思いました。


     *


毎日魂を磨き、

毎日魂の様子を見ているうちに、

私は不思議なことに気がつきました。



磨いたつもりのない日でも、

魂の輝きが、増しているときがあるのです。


そういう日の一日を振り返ってみると、


その日は、きれいな花を見たり、美しい夕焼けを見たり、

そういう日だったことが分かってきました。


映画を見たり、本を読んだり、音楽を聴いたり。


そういうことでも魂を、磨くことができるのです。


楽しいことやうれしいこと、

目にした景色や、聞こえてくるメロディ、あたたかな言葉。

その日その日のなんでもないことも、

私の魂を磨き続けてくれたのです。



     *


できるだけ魂を光らせようと、毎日を送っていましたが、

ある日、私は少しだけ疲れてしまいました。


夢の中で私は、神様に会いました。


夢の中で私は、神様に聞いてみました。


神様、私はいつまで魂を磨けばいいのですか。

私の魂は、いつ完璧に美しくなるのですか。


神様は言いました。


あなたは、あなたの最後のひと呼吸まで、

魂を磨き続けなさい。

みんなその約束をして、地上に生まれているのですよ。


でも、神様、磨き終わらないうちに、

最後のひと呼吸がきたら、

どうすればよいのですか。


心配しなくて大丈夫。

あなたの魂は、最後のひと呼吸のとき、

必ず、最高の光を放ちます。


神様、私にはその自信がないのです。


あなたは、毎日魂を磨いています。

だから大丈夫。


最後のひと呼吸のとき、

魂はそれまでで一番美しい姿を見せてくれます。

何も心配いりませんよ。

あなたの魂は毎日、昨日より輝きを増しているのです。



ときどき、自分の魂を、離れたところから見てごらんなさい。

あなたの魂があなたの体を越えて、

まわりに光を与えていることにも、

気づくことができるでしょう。

このごろでは、あなたの魂の輝きで、

道を明るくする人も増えてきました。



さぁ、戻って、魂を磨いてきなさい。

毎日を楽しくうれしく感謝の気持ちで送るのですよ。

そうするとあなたの魂は、キラキラと光を強くしていきます。



あなたがここに来るのは、まだまだずっとずっと先。

あなたの人生を、楽しんでいらっしゃい。


あなたがどんなに素晴らしい魂を持って、ここに帰ってくるか、

私はそれを楽しみにしています。




     *



目が覚めた私は、

それまで気づかなかったことに気づきました。

昨日より今日。

今日より明日。


私の魂は輝きを増し続け、毎日新しく生まれ変わります。

そして必ず、その日の魂が1番光る魂。


少しの努力、優しい気持ち、

そして

うれしいこと、楽しいこと。

日々の中に散りばめられた美しいもの。




神様との約束を思い出したので、

私は、なんにも心配しないで、

毎日を送っていくことができそうです。



なんにも心配しなくても、

私の魂は、昨日より光ります。


光り続けます。





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プロフィール

さんかるぱ

Author:さんかるぱ
アメリカ在住13年。後、大阪に居を構え広い意味での「癒し」に関わる。

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