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『エターナル・サンシャイン』“Eternal Sunshine of the Spotless Mind”/ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット/ミシェル・ゴンドリー 監督/チャーリー・カウフマン 脚本/2004年アメリカ映画 (2007-05-20 の記事)

2007/07/09 Mon

-「さよなら」を言う代わりに記憶を消した

「希望は永久に人間の胸に湧く。人間はつねに現在幸せであることはなく、いつもこれから幸せになるのだ」―アレキサンダー・ポープ
 
元恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が自分の記憶を消したという手紙が主人公ジョエル(ジム・キャリー)の許に届く。そして自分も彼女の記憶を消すことを決断する。ジョエルが記憶を消していく過程で明らかになる、もう一つの事実。それは、記憶消去を請け負う医院で受付をしているメアリー(キルスティン・ダンスト)の秘められた過去。

一見SF仕立てのようで、そうではなく、これは正しくチャーリー・カウフマン・ワールドです。
ある記憶を消してしまいたいという衝動は、そうしなければ耐えられない程の、強い気持ちの裏返し。
本当は、忘れたくない。そして、記憶を消しても、いや、消したからこそ、再び恋に落ちる3人。

消し去ってしまいたいほどの記憶こそ、その人間にとって大きな意味を持つ成長の糧であるはず。それに正面から向き合い、しかもその心の暗部をパートナー同士で「サトラレ」状態になるという設定は凄まじいシチュエーションです。

タイトルの“Eternal Sunshine”(永遠の輝き)とは、ハート奥深くの「愛」そのもの。曇りのない心の持ち主だけが放つことのできる輝きのことです。この言葉は劇中引用される17世紀の英国詩人、アレキサンダー・ポープの詩の一節。「真の幸福は罪なき者に宿る」ということです。

How happy is the blameless vestal's lot!
The world forgetting, by the world forgot
Eternal sunshine of the spotless mind!
Each pray'r accepted, and each wish resign'd

幸せは無垢な心に宿る
世界を手放すこと
永遠の穢れなき心の輝き!
全ての祈りは聞き届けられる (translated by さんかるぱ)

以前にブログで紹介したE・E・カミンングスの詩といい、この種の翻訳は大体が逐語的か、逆に詩的過ぎて意味を成していないことが多々あります。これは語学力の問題を超え、解釈はとても難しいものです。拙訳ながら、意味が通っていることを祈ります。

映画が娯楽だと言ってしまえば、それを観た者がいかなる解釈をしようとも然したることはありません。とはいうもののAマゾンのレヴュー他を眺めて驚いたのは、次から次と、その「ハズシ方」が壮観であったことです。せめてタイトルの意味する事を考えるだけでも全貌を俯瞰できるのに、と僭越ながら思いました。

ジム・キャリーの演技も素晴らしいけれど、ケイト・ウィンスレットは更に凄い…全編を通して彼女の演技は冴えていますが、エンディングに向かう感情の襞、表情はオスカーにも値するものと思います。他の出演者もホビットの勇者フロド(イライジャ・ウッド)が徹底的にナスティな役どころだったり、『フルモンティ』のトム・ウィルキンソン、『スパイダーマン』シリーズのキルスティン・ダンスト…と名優がてんこ盛りです。カウフマンの脚本ならノー・ギャラでも出たいとジム・キャリーは言ったそうですが、カウフマンのカリスマ性を現す豪華なキャステイングといえます。

監督はビョークなどのミュージック・クリップなどで名を上げた人らしく、映像感覚や音楽の使い方が絶妙です。ラストに流れるBeckの“Everybody’s Gotta Learn Sometime”のメッセージは特に押しつけがましくなく、一気に深い感動をもたらします。多くの人は涙・涙ではないでしょうか。

Change your heart
Look around you
Change your heart
It will astound you
I need your lovin'
Like the sunshine

Everybody's gotta learn sometime
Everybody's gotta learn sometime
Everybody's gotta learn sometime 

“Everybody's gotta learn sometime” by Beck (抜粋)

_ 「誰もがみんな、いつか学ばなければならない事がある」―さて、何を?



以前に読んで頂いた方、再度に渡り申しわけございません。
(これからも多々ございます…)
この映画は非常に深いものがあり、多くの方に見ていただこうと意図しアップした記事です。
不思議な事に、この記事が激しい攻撃の末、閲覧困難になってしまったのです。
Everybody's gotta learn sometime という一節がサタニスト達のお気に召さなかったのでしょうか。
真相は解りません。しかし何であれ私も意地になっての再アップです。

冒頭のアレキサンダー・ポープの言葉は一般の心情を顕してはいるものの、幸せになれるのは常に「今」しかないという真実を反語的に取り上げました…



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テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
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Author:さんかるぱ
アメリカ在住13年。後、大阪に居を構え広い意味での「癒し」に関わる。

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