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トリイ・ヘイデン ~One Teacher

2008/08/30 Sat

bw-hs.jpg
DV(家庭内暴力)先進国のアメリカ人で、トリイ・ヘイデンという教育心理学者兼作家がいます。

彼女は大学時代に、低所得者層の未就学児を世話するボランティアをして以来、情緒障害児教室や福祉施設での経験を書いた多数の著書があります。

1951年、米国モンタナ州生まれ。
現在は英国、ウェールズに在住。

日本では、現在8冊のノンフィクションと3冊の小説、他が翻訳されています。
その内の2冊をご紹介させていただきます。


childs_drawing.jpg


『シーラという子』―虐待されたある少女の物語/“One Child”/

様々な意味で彼女の原点となっている『シーラという子』は、感動などという月並みな言葉で言いあらわせないノンフィクションです。

私個人としては余りに泣けて泣けて、人前で読むのを直ぐにギヴアップする事になった本でした・・・


トリイの凄まじい体験を読んでいると、「人を癒すものが最も癒される」ということ、「人を救うものが最も救われる」ということを感じます。

また、トリイが素晴らしい教師である以上に、実はシーラがトリイを飛躍させる使命を持って現れているという現実も。

これはもう「契り」といっても良い、強くて深い関係なのでしょう…


happy_teacher_with_coffee.gif



『愛されない子』/“Just Another Kid”


この本は、邦訳で6冊目のノンフィクション。

原題の“Just Another Kid”とは「ありふれた子供」とも「その他大勢の一人」とも訳せるタイトルです。
しかし登場人物はトリイの他の著書に出てくるような、決してありふれていないキャラクターばかりです。

無言症、精神分裂症、自閉症、知的障害・・といった、様々な生徒で構成されるクラスを受け持つ事になったトリイ。
ここでも子供たちの中に飛び込み、格闘し、共に喜び、時には立ち止まり…ながら子供たちの心を開いていきます。

この逸話の中心的な登場人物は、子供たちだけではなく、生徒の1入である自閉症の少女の母親。
素晴らしい美貌、知性、大金持ちの夫を持つセレブなのに、実はアルコール依存症で、他者との正常な関係性を保てないという女性です。

当初、トリイは彼女を中心としてこの話を書こうとした訳ではありませんでした。
半分ほど書き進んだ所で、これが彼女―ラドブルック―の物語になっていることに気がつき、自分で驚いたそうです。

そのような流れで書かれたこの話は、ラドブルックという、もう1人の「生徒」と、トリイという「教師」との関係が、大人の人間同士として変遷していく話となっています。


翻訳者の入江真佐子氏がいうように、トリイの描写は細部において克明で、読んでいると視覚的なイメージが浮かんできます。
そして心理描写も巧みです。
トリイ自身も自分の内面を飾ることなく、隠す事もないので、読んでいる間にその「世界」にどっぷりと浸かってしまいます。

この本はハードカヴァーで567頁もの長編でしたが、一気に読み終わり、そしてまた随分と泣かされました・・・



「つながっている」ということがどれほど貴重なものかということになります。
だって、私たちはみなまったく別々なわけで、それがひとつにまとまるのは、お互いを思いやるときだけなのです。」

―これは、近年のラドブルックがトリイ・ヘイデンのウェッブサイトに寄せたコメントの一部です。


今までトリイの著書には一度も出てこなかった言葉。
しかしトリイがいつも口に出し、周りを励ましていたという言葉をラドブルックが明かしています。


"Yeah, it's hard. It's really, really hard. But 'hard' is not 'impossible'."

―そうよ、大変よ。物凄く大変だわ。
だけど、「大変」というのは「不可能」というのとは違うの




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さんかるぱ

Author:さんかるぱ
アメリカ在住13年。後、大阪に居を構え広い意味での「癒し」に関わる。

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